「便器蓋論」
余り綺麗な話でなく、申し訳ありませんが、以前便器の蓋を閉めるようにしましょう、と朝礼で話をしました。2~3日続けて言いましたので、その後数日間は9割がた蓋が閉まっている状態で、満足していましたが、日が経つうちに、閉まっている確率が悪くなり、今では、残念ながら、ほとんど閉まっていることはありません。私はトイレに行くたびに蓋を確認して、開いている蓋を閉めるようにしています。しかし、次に行くときには開いている状態です。この現象を私は「便器蓋論」と言うことにしました。そして次の三つのことを勉強しました。
一つは、人に何回となく話しをしても、それを守ってくれる人は、現実少ないこと。
二つは、好意で自分が直してあげても、それに気付いてくれるには、かなりの時間がかかること。
三つは、話したことを人に守ってもらうには、強い忍耐を持ち言い続けなくてはならないこと。
結論として、リーダーは部下に良い行動を習慣化させようと思えば、強い忍耐力で、話し続けること、動機付けをし続けること、行動させ続けることが大切であると悟った次第です。
山川和邦