「物々交換」
私達が行っているビジネスの原点は物々交換でした。ある人はお米を作り、その生産したお米と交換に衣服を作ってもらったり、住居を建ててもらったりしたのです。
その後、貨幣というものが現れ、現代のようにお金が物々交換の媒介をするようになりました。ですから、原点は物々交換であったということです。
簿記でも、すべての商取引は、1対1で仕訳されます。必ず相手科目があり、物々交換の原理です。
商売でも営業でもよい成績をあげるには、それに見合うものをお客様に与えてはじめて、上手くいく訳です。
これは、ビジネスに限ったことではありません。私達の生活でも、健康を得ようとすれば、それは生活習慣の改善との交換で得られるものです。人生の幸福を得ようとすれば、それは努力と交換しなくてはなりません。このことを忘れて願望ばかり強くても、それは実現しません。
何かを得るには、必ずその代償を払うことが、古来からの、世の中のルールなのです。
山川和邦