「どちらの自分を使うか」
人は様々なものを使って生活し、仕事にも活かしています。パソコンを使って効率を上げたり、人を上手に使って業績を上げたりします。良い結果を出している人は、概してこの使い方が上手な人です。そしてまた、良い道具や良い人を選んでいます。実は、これと同じように本当はもっと大事な選択と使い方があるのですが、残念ながら、そのことに気がついていない人が多いように感じます。果て、何だと思いますか。それは、自分の中の良い心と悪い心です。神様でない限り、私達人間は良き美しい心と、まるで逆の自分さえ良ければよいという悪しき心の両面を一人の人間が持ち合わせています。道具や人を使う時と同じように、どちらの心を選択し、活かして使うのかで、その人の仕事にも人生にも一番の影響を与えるものなのです。そして、大事なことは、私達はどちらの心も使うことができるということです。制約はありません。全て自分で決めることができるのです。また、本当はどちらを選ぶべきかを各人が分っているのですが、意外とこれが正しく選べないのです。これが人間でもあるのだと思います。しかし、世の中は非常に合理的に動いていて、良い選択をすれば、必ず良い結果が出るようになっています。この道理を強く意識できるようになれば、悪しき心を押さえて、良き心を使う割合を多くすることができるようになるはずです。そうなると、自ずと結果も良くなり、さらに良き心を選び使うので、やがてはそれが習い性となり、大きな成功と幸せを掴むことができるようになるのだと思います。さて、これから、あなたは自分の持っているどちらの心を使って行こうと思いますか。選ぶのはあなたです。
山川和邦