「木こりの大会」
昔の木こりの大会でのことです。
腕自慢の木こり達が揃いました。
競技内容は与えられた古い斧を使って
1時間に何本の木を倒せるかという競技です。
腕に自信のある木こり5人が揃いました。
用意ドンの掛け声と共に、一斉に斧を振り上げ
木に打ち込んでいきます。
しかし、一人だけ木を切り倒すのではなく、
斧を研ぎ始めたのです。
他の4人は斧を研いでいる間に、1本、2本と
切り倒していきます。
やっと研ぎ終わり、切れ味の良い斧を振りかざして
切り倒し始めました。鋭い斧で切り込むため、
見る見るうちに時間内に10本の木を倒してしまいました。
他の4人の木こりはどうだったのでしょう。
スタートしてすぐは良かったのですが、古い斧ですので、
切れ味が悪く、そのうちみんな疲れ果ててしまい、
結局は5本倒すのが精一杯でした。
この話には大事な教訓がありますね。
斧を研ぐということは、つまり自分を磨くということです。
営業であれば、磨かれていない自分で、一所懸命に
お客様を回っても、なかなか成績が上がらないのです。
本を読み、良いセミナーに参加し、自分磨きに時間と
お金を掛けましょう。目先の利益に目が奪われない様に
して、10年後の自分を創っていきましょう。
そのことが、結局のところ多くの木を切り倒すことができ、
会社や世の中の役に立つことができるのです。
山川和邦