「大型客船タイタニック号の沈没」
今から丁度100年前の1912年にこの事故は起きた。世界最大の豪華客船として進水式を迎え、船主は「この船は沈まない」と得意げに挨拶をした。ところが、ご存知の通り初の航海で氷山にぶつかり1,500名もの命を奪う大惨事となった。様々な原因が報じられているが、私はこの船主の挨拶に問題があったのではと思う。この船主の謙虚さのない不遜な態度が船員の意識を変え、この船が沈むわけがないという甘えが慎重さを欠いたのではと思う。もし仮に船員に向け「この船は大きいが、それだけに舵を急に効かすことはできず船を直ぐに止めることもできない。私達は多くのお客様の命を預かっている。見張りには細心の注意を払い慎重に操船をして欲しい。」と訓示していたらこの事故は起きたであろうか。改めてリーダーの心掛け、言動の重みを感じる。一瞬にして多くの命を奪うことになるのか、救うことになるのか、真摯に受け止めなくてはならない。
サンワ丸が安全・快適に航海をするためにはサンワリーダーが謙虚で慎重でなければならないと同時に確実に前へも進まなくてはならない。今期も責任ある舵取りをしていきたい。
山川和邦